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退職代行は弁護士・労働組合・民間でどう違う?後悔しない選び方を徹底解説

更新日: 2026年7月17日

退職代行を調べ始めた人が最初にぶつかる壁が「弁護士型・労働組合型・民間型って、結局何が違うの?」という疑問です。

この違いは単なるサービスの特色ではありません。弁護士法という法律で「できること」の範囲が決まっている、退職代行選びで唯一絶対の区分です。ここを間違えると「有給の交渉をしてもらえると思っていたのにできなかった」「高いお金を払ったのに必要なかった」という後悔に直結します。

この記事では、32社の業者データベースを運営する当サイトが、3タイプの違いを法的な仕組みから料金の実データ、ケース別の正解まで徹底的に解説します。

結論:3タイプ比較の完全早見表

民間型 労働組合型 弁護士型
退職意思の伝達
有給消化・退職日の交渉 ×(違法) ◯(団体交渉権)
未払い賃金・退職金の請求 × △ 交渉まで ◯ 訴訟まで可
損害賠償への反論・示談 × ×
公務員対応 × ×
料金相場(正社員) 1.5〜2.7万円 1.2〜3万円 2〜5.5万円+成功報酬
法的根拠 使者としての伝達 憲法28条・労働組合法 弁護士法
こんな人向け 伝えるだけでいい 交渉してほしい(大多数) 金銭請求・トラブルあり

結論を先に言うと、迷ったら労働組合型です。交渉力と価格のバランスが最も良く、大半のケースをカバーします。以下、その理由を仕組みから説明します。

なぜ「できること」が法律で決まっているのか

出発点は弁護士法72条です。この条文は、弁護士でない者が報酬を得る目的で「法律事務」——具体的には交渉・請求・示談など——を行うことを禁止しています。違反すれば刑事罰の対象で、これを非弁行為と呼びます(詳しい解説はこちら)。

つまり民間の退職代行業者は、どれだけ「寄り添う」ことはできても、あなたの代わりに会社と交渉した瞬間に違法になります。この規制の例外として認められているのが、労働組合の団体交渉(憲法28条・労働組合法)と、弁護士本人による法律事務です。3タイプの区分は、この法律の構造をそのまま反映したものなのです。

民間型を徹底解説:「使者」としての伝達係

できること

民間型は、法律用語でいう「使者」——あなたの意思をそのまま届ける役割です。退職の意思表示、会社からの連絡の取り次ぎ、貸与物郵送の案内など、伝達と事務連絡を行います。「有給を消化したいと本人が希望しています」と希望を伝えることまでは可能ですが、会社が「認めない」と返してきたときに「いや、法律上は〜」と押し返すことはできません

料金と代表的な業者

相場は15,000〜27,000円。当サイト掲載ではEXIT(15,000円)モームリ(22,000円)辞めるんです(27,000円・完全後払い)などがあります。

向いている人

  • 会社側とのもめごとが想定されず、単に「言い出せない」だけの人
  • 有給がほぼ残っていない・こだわらない人
  • 費用を最優先したい人(アルバイトなら1万円前後の選択肢も)

選ぶときの注意

民間型なのに「会社と交渉します」「有給を勝ち取ります」とうたう業者は違法行為を宣言しているのと同じです。どれだけ料金が魅力的でも避けてください。もう1つの注意が「弁護士監修」の表記。これはサービス設計を弁護士がチェックしたという意味で、弁護士があなたのために動くわけではありません。できることは他の民間型と同じです。

労働組合型を徹底解説:交渉できる法的根拠を持つ

仕組み:なぜ組合だと交渉できるのか

労働組合には、憲法28条と労働組合法が保障する団体交渉権があります。依頼者は組合に(一時的に)加入し、組合が組合員のために会社と交渉する——という建付けです。重要なのは、会社は正当な理由なく団体交渉を拒否できないという点(拒否は労働組合法7条の不当労働行為に該当)。民間型との決定的な差がここです。

多くの退職代行組合は「合同労組(ユニオン)」と呼ばれる、企業の枠を越えて個人で加入できるタイプの組合です。organizationとして東京都労働委員会などの資格証明を受けている組合もあり、当サイトでは各業者ページに運営組合名を明記しています。

できること・できないこと

有給消化、退職日の調整、未払い賃金の支払い要求などの交渉が可能です。一方で、交渉が決裂したときに訴訟を起こすことはできません(それは弁護士の領域)。また損害賠償を主張されたときの示談対応も不可です。

料金と代表的な業者

相場は12,000〜30,000円+組合費(1,000〜2,000円程度の場合あり)。当サイト掲載ではCLEAR(14,000円)ガーディアン(19,800円・一律)OITOMA(20,000円)わたしNEXT(21,800円・女性特化)SARABA(30,000円)など選択肢が最も豊富です。

向いている人

  • 有給をしっかり消化して辞めたい人(退職希望者の大多数がここ)
  • 引き止めが強そうで、押し返す力が必要な人
  • 弁護士ほどの費用はかけたくないが、交渉力は欲しい人

選ぶときの注意

「労働組合と提携」と「労働組合が運営」は似て非なるものです。提携型は追加料金で組合対応になるケースがあります(例:退職代行Jobsは+2,000円で組合対応)。また、組合の実体が確認できない「名ばかり組合」の存在も指摘されています。組合名で検索して実在と活動実態を確かめる、当サイトのような第三者情報で運営元を確認する、といった一手間が自衛になります。

弁護士型を徹底解説:金銭請求とトラブルの最終兵器

できること

弁護士は法律事務の全てを扱えます。退職の意思表示と交渉はもちろん、未払い残業代・退職金の請求(内容証明〜労働審判〜訴訟)、ハラスメントの慰謝料請求、会社から損害賠償を主張された場合の反論・示談まで一気通貫で任せられます。また公務員の退職は行政手続きの性質上、事実上弁護士型の独壇場です。

料金の考え方:高いか安いかは「回収額」で決まる

基本料金は2〜5.5万円で、金銭請求には回収額の20〜30%程度の成功報酬がかかるのが一般的です。一見高額ですが、たとえば未払い残業代が50万円あるケースなら、報酬を払っても手元に30万円以上残る計算になります。「請求したい金額があるか」が費用対効果の分かれ目です。

代表的な事務所

アディーレ(19,800円〜)フォーゲル綜合(22,000円〜・成功報酬なしプランあり)みやび(27,500円〜)退職110番(43,800円・内容証明込み)など。弁護士型ランキングで比較できます。

向いている人

  • 未払い残業代・退職金など請求したいお金がある人
  • 会社から「損害賠償する」と言われている・言われそうな人
  • 公務員、役員、競業避止義務など特殊な立場の人

ケース別:あなたはどれを選ぶべきか(8つの実例)

状況 正解タイプ 理由
円満な職場だが言い出せないだけ 民間型 伝達だけで完結。費用最小
有給が10日以上残っている 労働組合型 消化交渉で費用以上を回収できる
引き止めが強く退職届を受け取らない 労働組合型 団交権による押し返しが必要
残業代が未払いになっている 弁護士型 請求は法律事務。組合は交渉止まり
「辞めたら損害賠償」と脅されている 弁護士型 反論・示談は弁護士のみ
公務員(教員・自衛官含む) 弁護士型 行政手続き+団交権対象外
アルバイトを今日で辞めたい 民間型か労組型の低価格帯 バイト料金9,800円〜の業者あり
心身が限界で交渉ごとを考えられない 労働組合型 丸投げできて費用も現実的

タイプ選びでよくある3つの勘違い

  1. 「弁護士監修=弁護士が対応」ではない:監修は設計チェックのみ。実際に動くのは民間スタッフです
  2. 「高い=良い」ではない:請求したいお金がないのに弁護士型を選ぶと、使わない機能に払うことになります。逆に、請求額があるのに民間型を選ぶともっと損します
  3. 「組合費」を見落とす:労働組合型は本体価格に組合費が加わる場合があります。総額で比較を

タイプ別・依頼から退職までの流れはどう変わるか

基本の流れ(相談→支払い→ヒアリング→会社へ連絡→書類郵送)はどのタイプも同じですが、途中経過に差が出ます。

  • 民間型:会社への連絡は1〜2回で完了することが多く、スピード最優先。会社が要望を拒否した場合は「本人に伝えます」で終わり、その先がありません
  • 労働組合型:会社が有給消化などを渋った場合、団体交渉の申し入れという次のカードを切れます。実際には団交まで行かず、その予告だけで会社が折れるケースがほとんどです
  • 弁護士型:弁護士名での受任通知が会社に届くこと自体に強い効果があります。金銭請求がある場合は退職成立後も証拠集め・請求・和解交渉と手続きが続きます(数週間〜数ヶ月)

「退職するだけ」なら3タイプとも所要日数に大差はありません。差が出るのは条件闘争が発生したときです。

タイプ別のよくあるトラブルと回避法

民間型で多い「そこから先は対応できません」

会社が「本人からじゃないと受け付けない」と突っぱねた・有給の希望を無視された——民間型の限界が露呈する典型例です。回避法:もめる要素が1つでも見えているなら最初から労働組合型を選ぶ。二度払いが一番高くつきます。

労働組合型で多い「組合の実体が怪しい」

交渉の法的根拠は組合の実在が前提です。組合名がどこにも書いていない、検索しても活動実態が出てこない業者は、いざというとき「交渉power」がハリボテの可能性があります。回避法:組合名・所在・労働委員会の資格証明の有無を確認。当サイトの業者ページには運営組合名を記載しています。

弁護士型で多い「費用の見積もり違い」

基本料金だけ見て依頼し、成功報酬や実費(内容証明・出廷日当)で想定より高くなるケース。回避法:依頼前に「私のケースの総額はいくらになり得るか」を必ず書面で確認。まともな事務所なら見積もりを渋りません。

よくある質問

Q. 労働組合型の退職代行は違法ではないのですか?

A. 合法です。労働組合の団体交渉は憲法28条と労働組合法で保障された正当な活動です。ただし組合の実体がない業者はこの保護を受けられないため、組合名と実在を確認して選んでください。


Q. 民間型に頼んだ後で交渉が必要になったらどうなりますか?

A. 民間型は交渉できないため、労働組合型や弁護士型に依頼し直すことになり、費用が二重にかかります。少しでも交渉の可能性があるなら最初から労働組合型以上を選ぶのが安全です。


Q. タイプによって退職の成功率は変わりますか?

A. 退職自体は法律上の権利なので、どのタイプでも最終的に退職できます。差が出るのは有給消化・未払い金・退職日といった「条件」の部分です。


Q. 弁護士型の成功報酬は必ずかかりますか?

A. 金銭請求を依頼した場合に回収額へかかるのが一般的で、退職代行のみなら基本料金だけの事務所が多いです。フォーゲル綜合のように成功報酬なしを明示するプランもあります。


Q. 労働組合型で訴訟まで発展したらどうなりますか?

A. 組合は訴訟代理ができないため、弁護士への引き継ぎが必要になります。提携弁護士を紹介できる組合もあるので、揉める可能性が高い場合は最初から弁護士型も検討してください。

まとめ:目的→タイプ→業者の順で決める

業者名から選び始めると広告の上手な業者に流されます。正しい順番は①自分の目的を確認(伝達だけ?交渉?請求?)→ ②タイプを決める → ③そのタイプの中で料金と口コミで業者を選ぶ

①と②は30秒のタイプ診断で判定できます。③は労働組合型弁護士型安い順の各ランキングで、実際の利用者の口コミとあわせて比較してください。

この記事を書いた人:退職代行の口コミ.com 編集部

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